こんにちは!
コーヒーラバーのpicoです。
今や私たちの身近な存在となったコーヒーですが、どのような変遷を経て人々に愛される存在となっていったのでしょう。
今回はコーヒーの起源から、人々に愛されるようになるまでのコーヒーの歴史を紹介します。
コーヒー起源伝説
コーヒーの起源はエチオピアやアラビアとされていますが、明確に辿る資料はありません。
コーヒー起源伝説は諸説ありますが、山羊飼いカルディの説が有力とされています。
カルディはある日赤い実を食べて興奮する山羊たちに気付き、自ら食べてみたところ爽快な気分になったことからコーヒーの効用を知ったという説です。
以来近所の修道院では、この実の汁を儀式の際の眠気覚ましに利用していたそうです。
昔の人にとっても、儀式は眠くなるものだったのですね!笑
ちなみに、コーヒーについて書かれた最古の文献は、医師ラーゼスの著述をまとめた「医学集成」(925年)とされています。
当時は、乾燥した実を砕き水に浸したものを薬として患者に与え、消化や強心などに役立てられていたそうです。
今のコーヒーとは別物ですが、初めは薬として利用されていたとは驚きですね。
コーヒーと日本人の出会い
日本にコーヒーが伝わったのは江戸時代と考えられています。
日本は江戸時代に鎖国をしていたため、唯一外国との窓口である長崎出島のオランダ商館に出入りしていた通訳が、最初にコーヒーを飲んだ日本人だとされています。
幕末になるとヨーロッパ文化への関心が高まり、幕臣や儒学者・蘭学者などが徐々にコーヒーを体験し、輸入も始まります。
ただ、当時は日本人の嗜好には合わなかったようで、狂歌師・大田南畝によれば「焦げ臭くて飲めたものではない」という飲みものでした。
開国後には横浜の外国人居留地の西洋人を中心に、国内でもコーヒーが飲まれるようになりますが、依然として外国人と一部の上流階級の人だけが嗜む高級な飲みものでした。
明治後期の1888年、日本初の喫茶店「可否茶館」が東京・上野に開店。
可否茶館は4年後に閉店しますが、この頃から徐々にコーヒーが大衆に受け入れられるようになります。
ちょうどハイカラ文化が流行していた1911年、銀座に本格的なコーヒーを安価で提供する「カフェ・パウリスタ」が開店すると、文化人や芸術家が集い、日本のコーヒー文化が花開くことになりました。
大正時代には文豪・森鴎外がコーヒー愛好会を指導し、コーヒーを安価で提供する店が増え始め、次第に大衆に浸透していきます。
昭和時代にはサロン風の喫茶店が大流行し、幅広い人々に愛されるようになります。
一時、第二次世界大戦の戦況悪化に伴いコーヒーは敵国飲料とみなされ、1942年に輸入が全面停止となりますが、終戦から5年経った1950年に再開。
その後個人経営の喫茶店が多数開店したことと、アメリカで開発された「インスタントコーヒー」の手軽さが受け、一気に大衆の文化として定着していきました。
まとめ
人々に愛されるコーヒーは、長い歴史を経て私たちの身近な存在となっていったことが分かりました。
歴史を知ると、日々のコーヒーがもっと味わい深いものになりそうですね。
色々な楽しみ方ができるコーヒーの世界を、ぜひ様々な視点から味わってみてくださいね。
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